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カンボジアの負の遺産

 

プノンペン滞在の目的は、

ベトナムのビザ申請・取得と

トゥール・スレン博物館を訪れることだった。

 

プノンペンには王宮やお寺、国立博物館などの

見所はあるようだが、全く惹かれず。

 

カンボジアといえば、

ポル・ポト派による大虐殺。

負の遺産も訪れ、知らなくてはならない事が

ここにはあると思っていたからだ。

 

70年代に200万人とも言われる大量虐殺。

その背景は一体・・・?どこで、どんな風に?

 

2012年4月4日 博物館を訪れる。

プノンペンにあるトゥール・スレン博物館は

当時はS21と呼ばれた刑務所だった。

 

 

A棟の個室には古びた鉄パイプのベッドがあった。

ここで多くの罪なき人が激しい拷問を受けた。

その拷問は、毎日朝・昼・晩とあったという。

 

 

B棟には収容された人々の写真が展示されていた。

囚人番号を付けられ、こちらを見つめる犠牲者たち。

恐怖で明らかに怯えた目で写った証明写真の数々。

だがある青年1人だけ、微笑んでいたように見えた。

 

これからどんなことが起きるのか知っているのか、

自分の運命を受け入れているかのような

穏やかな表情に見え、思わず涙がこぼれた。

 

この施設で2年9ヶ月の間に

1万4千~2万もの人が収容され、

生き残ったのはたったの7名だけという。

 

その中の運良く画家だったために途中で免れ、

仕事を与えられて生存したある男性が後に

刑務所内の様子を描いた絵がD棟に展示されている。

 

とてもとても、恐ろしい絵の数々だった。

 

鞭で叩かれる人

 

生爪を剥がされ、そこにアルコールをかけられる人

 

器具で傷つけられ、ムカデなど虫に噛まれる人

 

浴槽のような入れ物に全身を沈められる人

 

吊るし上げられる人

 

失った意識を取り戻させるために、

作物の肥料として使われる汚くて臭い水が入った

大きな瓶に頭部を突っ込まれる人

 

死亡した目隠しされたままの遺体を運ぶ看守

 

キリング・フィールドに連行される、

縛られたまま1列になって歩かされる囚人たち

 

 

そこには拷問の道具も生々しく展示されていた。

 

 

ここは刑務所という名の大虐殺をするための場所。

そんな場所が全国に167箇所もあったそうだから

なんとも恐ろしいことだ。

しかもまだ13歳前後の洗脳された子供たちが

殺戮を繰り返していたという、信じがたい事実。

 

 

周囲の外国人観光客の一部はこれらの絵画をカメラで

撮っていたが、自分にはできなかった。

ただその絵を見つめるだけで、衝撃的過ぎて。

カメラのデータに保存したくないほど怖かった。

 

 

D棟3階では(毎日10時と15時から約1時間の)

ポル・ポト政権下を生き延びた人々のインタビューを

含むドキュメンタリー映画を上映していたので観た。

遺族の生の声は、心に重く響いてきた。

時間が合えば、ぜひこれも観ると良いと思う。

 

 

見学後、土産物屋で人だかりができていた。

THE TRUTH」という本を持つ男性

 

 

記念撮影に応じる生存者と思われる著者

 

 

 

ここを見学していて苦しくなる時もあったが、

アウシュビッツ同様、

この旅で訪れてみて本当に良かった場所の1つ。

 

 

今も残る多くの地雷は、ポル・ポト政権時代に

大量に埋設されたものだという。さらに

内戦中の空爆の不発弾によって、現在もなお

人々の身体が傷つけられ、命が奪われている。

 

当時この大量殺戮に関わらされた子供たちは

60年頃に生まれた人なので、現在は50代。

加害者側となった彼らの心も、癒えないだろう。

 

 

カンボジア人にとって精神的にも身体的にも

生活しやすい土地が早く戻るよう、

仮に身体障害者であっても収入を得られ、

それぞれ生活していける社会になって欲しい。

また、

二度と人間が大虐殺や戦争といった過ちを

繰り返さないことを、切に願う。

 

 

 

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プロフィール

Chihiro

Author:Chihiro
約800日間の旅を終えてすぐ
2011年12月30日より今度は
ユーラシア大陸の旅へ。

家族や友人、多くの世話に
なった方々や、旅の間で
知り合った方々などへ

どこで何をしているのか、
安否確認のために立ち上げた
ブログです。

いつも温かく見守って下さり、
ありがとうございます。

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